世田谷代官屋敷

   井伊家の彦根藩・世田谷領20カ村の代官を世襲した大場家の
   屋敷です。

     

   世田谷区立郷土資料館が同じ敷地内にあります。展示が見やすく
   とても勉強になります。

   また、前の通りは、「ボロ市通り」と呼ばれています。

   430年前、北条氏政の「楽市令」に始まったとされている、日本最古
   の市だそうです。初めのうちは「1」と「6」の日、つまり、月に6回ほど
   開催される六斎市でした。しかし、江戸の商業が発達するにつれて、
   12月15日、16日と1月15日、16日の年2回だけ開かれるようにな
   ったとのことです。

   徳富蘆花の『みゝずのたはこと』の記述が、郷土資料館の展示に紹介
   されていました。孫引きですが、ノートに写してきた一節です。

   「世田谷のボロ市を観て悟らねばならぬ、世に無用のものは無い、
    而して悲観は単に高慢であることを。」

   また、斉藤茂吉の短歌もあります。

   「北平も巴里も知りて われ居れど 此処のボロ市にしばし親しむ 」

   実際のボロ市を見学してみたいと思います。

                             Good Study 良学舎